日時
2024年11月24日(日)13時30分~17時30分
開催形式
対面とオンラインのハイブリッド方式での開催
会場
神戸大学国際文化学研究科E棟4階大会議室
使用言語
日本語・英語(同時通訳あり)
趣旨
インドシナ難民が生まれてほぼ50年がたつ現在、母国や受け入れ国の政治的経済的変化や情報機器の発達によって彼らを取り巻く環境は複雑化し、国民国家の枠組みに収斂されない難民の姿も浮かびあがっている。また、ミャンマーでも2021年2月以降政情不安定から多くの難民が生まれている。本シンポジウムでは、インドシナ難民からミャンマー難民までの歴史を振り返ったうえで、多様な姿を見せるインドシナ難民やミャンマー難民の日本での姿から、彼らが直面する/してきた困難に向き合い、その乗り越えや格闘、新たな環境への適応に注目し、「国民統合」や「多文化共生」を批判的に検証することを通じて、それらに回収されない社会のあり方を模索する。
プログラム
趣旨説明
13時30分
上水流久彦(県立広島大学)
第一部 基調講演
13時40分
Ken MacLean(Clark University)
Southeast Asian Refugees in the United States: From Bureaucratic Representations of Them to Cultural Representations by Them
The talk examines how concepts and practices designed to assist Vietnamese, Cambodia, and Burmese refugees in the United States paradoxically makes them hyper-visible (as populations to be integrated) and invisible (as individuals with agency). Close attention to the latter offers a way to move beyond “the refugee” as an undifferentiated collective identity to one where the exercise of individual agency rejects the assumed need for paternalistic protection. Recognizing refugee agency thus means recentering refugee voices. Consequently, it requires us to understand how they themselves conceptualize their life experiences and how they seek to be recognized on their own terms, particular with regard to cultural expression—in this case, memorials and memoirs, rap music, and paintings.
コメント:今村真央(山形大学)
第二部 日本社会に生きるということ 日本社会を越えて生きるということ
15時10分
1. 落合知子(摂南大学)・野上恵美(武庫川女子大学)
ベトナム難民2世の定着をめぐって―教育と介護の視点から
2.乾美紀(兵庫県立大学)
ラオス難民定住の軌跡―葛藤と楽観性の狭間で
3.マキンタヤ スティーブン・パトリック(一橋大学大学院)
国民国家による排除の被害者はどこへ行くのか?―ロヒンギャ難民・移民の移動経路と来日の経験から考える日本社会のミャンマー難民
討論
16時30分
司会:上水流久彦
コメント:下條尚志(神戸大学)
参加申込み
問い合わせ先
神戸大学大学院国際文化学研究科 冨田敬大(tomitaka@people.kobe-u.ac.jp)
主催:人間文化研究機構 グローバル地域研究推進事業 東ユーラシア研究プロジェクト 神戸大学国際文化学研究推進インスティテュート(Promis)拠点
共催:神戸大学国際文化学研究推進インスティテュート
共催:県立広島大学多文化共生社会研究センター
共催:山形大学移民社会における多文化共生研究ユニット